経済学とは
経済学とは・・『経済についての学問、経済現象を対象とする社会科学の一領域である。
限られた資源をどう使えば僕たちの生活が良くなるかを考える学問である。』
と定義されています。
正直なところ、経済ってなんのことで、なんのためにあるものだっけ?と、
社会人を10年を越えた中で思っているホラです。。。我がごとながら、あたおかですよね・・・笑
『経済学』と一言で聞くだけで、正直、実体はよくわからないし、日々の生活でそれどころじゃないということが少なくないのかなと思いますよね?
でも実際のところ、日々生きていく中で、呼吸をするように意識しないままに経済活動を送っていますよね。
お金ってなんだろう?経済学ってなんだろう?
インフレ、デフレ?ってどっちが良いの?どっちも問題なんであれば常に問題は尽きないってこと?
といった不思議に満ちた世の中の経済について、その成り立ちや考え方を学んでいこうと思います。٩( ‘ω’ )و
まずは基礎を理解することで、あらゆる世の世情や施策に賛成や反対の意を唱えられる素養をみんなで身につけていきましょう。
需要曲線と供給曲線
経済学の入り口にして、最重要とされている需要曲線と供給曲線。
▶︎需要曲線:買う側のグラフ
欲しいものがあっても、高いと買う人は少ない。
反対に、価格が下がれば買う人が増えていく。
▶︎供給曲線:作って売る側のグラフ
価格が低いと、作っても儲からないのであまり作らない。
でも、高くても買う人が出てくれば沢山作ろうとなる。
売る側の心理としては、利益の多くでる価格が高くなるものほど沢山の人が作るようになる。
ただし、大事なポイントは、値段と数を決める需要曲線と供給曲線の交わる場所。
需給ギャップが大きいこと、つまり沢山のものが作られているのに、需要を見誤り欲しいという人が少なくなってしまっている状況になると事業はうまくいかないと言うことです。
今の日本の経済がなかなかうまくいっていない一因であると取れますね。
では、なかなかうまくいかないそんな歯車がどうすれば、良くなるか?。
需要を増やす、あるいは供給を減らす、といった需要と供給が合致する状況が作れれば経済は回っていくと考えられますね。
そのために政府や、企業は考えて、需要を増やす場合は、高速道路やインフラ建設などの公共事業や大型事業を実行することにより、
雇用者を生み、給料が支払われ消費が発生するといったことを図っていくと言うことですね。
反対に、供給を減らす際に、工場の閉鎖や、人員の削減時には、企業へは補助金、人員には、就職支援といった活動が大切になるという流れです。
その際、各々にできることは、何か?
景気の気は、「気分」の気、とも呼ばれるくらいに、景気の動向は、そこに暮らす人々の気分とそれによる動向が重要になるのです、
景気を回復するためには、みんなができることをやっていくと言うことが大切ということですね。
気分が良くなって、『(ビール)もう一杯!』といった消費が一つ上がれば、景気もそれに準じて上がっていくと言う流れですね。
景気を見るための3つの『景気動向指数』
- 先行指数・・・
景気に先立って動くものを言います。この指数が上向いていると、この先の景気がよくなる予測がつく。
新規の求人数や機会の発注数などで増やそうとしていると事業拡大の意向という予測を立てる基準となる。
2. 一致指数・・・
景気の現状を表すものをいう。
一致指数とは、景気と一致しているもので電力の使用量や残業時間などで予測を立てる基準となる。生産量が増えれば、その消費電力や残業も増えるし、減ればそれに比例する。
3. 遅行指数
景気の動きに遅れて動くものをいう。家計の支出は収入や給料が下がっても、いきなり減らすことはできないことや、法人税が入ってくるのも翌年のため、それに合わせて基準を立てる。
【金は天下の回りものもの】世を治め人々を救うものこそ経済
- 経済の語源は、経世済民から来ている言葉とされています。明治維新以降に日本が鎖国を解いてから流入してきた外来語にあった「エコノミー」という言葉をどう訳そうかと議題に上がった際に、中国の「経世済民」を使おうとなったそう。
【『経世』世を治め、『済民』人々を救う】という4文字から『経済』と定着したそうです。
そして、あなたが回した経済は、巡り巡って、自分自身も笑顔になるという、金は天下の回りもの(持ち)と表現されるに至ったと言うことです。
経済学とは、何を選択し、何を捨てるか
経済学とは、『資源の最適分配を考える学問』であり、お金持ちの金儲けのための学問というイメージは誤った先入観であります。
あらゆる資源は有限であり、その「資源の稀少性(人間には無限の欲望があるのに対し、その欲望を満たせる資源には限りがある)」をどのように有効に使用できれば、我々の暮らしが少しでも良くなるのか?どんな選択を取るか?といった選択の学問とされています。
近代の経済学では、
「マクロ経済学(家計や企業が企業がどんな行動を取るか)」と、
「ミクロ経済学(大きな経済のメカニズム)」というざっくり2つに分けられています。
機会費用:選択によって失う機会
私たちが使える時間は、1日24時間というのはみんな一律に平等であり、結果としてどのように使用しようとも、皆、すべてのことを意識的にも無意識なりにも一つ一つを選択したのちに、過ごしているということです。
与えられた資源を何に使うかを選ぶことによって、世の中は大きく動いていくこととなり、選択ということを常に頭に置いておかなければなりません。
何かを選択したということは、それ以外の選択を捨てていることと=(イコール)になります。
私たちが何かを選択したということは、その代わりに何かを常に捨てている。
別の貴重なチャンス「機会」を捨てている、つまり代償を払っているという考え方を取れます。
その今、あなたが捨てているもの、それを【機会費用】と言います。
そんな表現にすると、できれば、無意識に行う割合を減らしたいなと思わされますね。
高級店ホテルのコーヒーはなぜ高いのか?
私たちが、いろいろなものを選び商品を買うことで、商品の値段はついていきます。
そしてこれは、「需要と供給によってものの値段は決まる」と言われていますよね。
*一杯1000円のコーヒー VS 300円のコーヒー*
高級店や高級ホテルは大方都心の一等地にあることも多いため、そうなるとその周りには、安いチェーン店なども沢山ありますよね。
ということは、都心にある立地という高い土地代がその値段を紐づけているわけではなさそうですね。
なぜ高いか?
それは、高級感にあふれるその空間で雰囲気も楽しめるのであれば、高いお金も出しても構わないという人が大勢いるため、高い値段でも成立しているということです。
このようにモノの値段は、需要と供給によって決まることが多いということですね。
GDP【国内総生産】とは何か?
景気を具体的に見るために、「景気動向指数」と、もう一つの指標に「経済成長率」というものがあります。
経済成長率とは、『GDP=国内総生産(一定期間位国内で生産された、もの・サービスの付加価値の合計額)』の伸び率のことです。
あらゆる商流において、それにより発生した付加価値の合計したものがGDPとなり、その国の富ということになります。
*自動車生産における簡単なイメージフロー*
- 製鉄所が鉄を作る材料を50万で買い、それを自動車用の鉄に加工した。
それをメーカーに100万円で売ります。
→製鉄所は、40万円の新しい付加価値をつけたことになりますね💡 - メーカーがこの材料を組み立てて150万円の自動車をつくります。
それをディーラーに販売する。
→メーカーは、50万円の付加価値をつけました。 - ディーラーが150万円で仕入れたものを、売り込んだり、あるいは自動車展示場を設けたりしてお客様に200万円で売った。
→ディーラーは新たに、50万円の付加価値をつけた。
★この生産活動の過程において、新たに作り出した価値の合計である140万円が、富であり、GDPとなります。
【豊かさの指標とは】経済が成長しても景気が悪い?
「経済成長率」は、前年と比較して、今年がどのくらいGDPが増えたかを見る指標です。
国が小さく伸び盛りにある時は、この成長率は高くなり、ある程度大きくなった国は、次第に伸び率は落ちていきます。
つまり、前年に比べてGDPが落ちた時は、経済成長率がマイナスに減ったこととなり、景気が悪い状態にあると言えます。
また、国の経済に潜在的にどの程度の成長力があるのかを見るものに、
「潜在成長率(企業が持っている労働力や設備をフル稼働させて達成できる経済成長率)」というものがあります。
前年より経済成長をしていても、潜在成長率に達していないときは、景気が悪いという考え方をします。
ここまでの成長率を基準にした捉え方のみで、その国の豊かさが測れるのか?
というと、それだけでもなく、豊かさや幸せを測ることは難しいという側面はあるものの、
貧しいよりも豊かな方が、幸せな人の比率は高いだろうと置くことで、GDPをその国の豊かさの指標と便宜上用いているようです。
お金がなくても幸せだという人も沢山いる中で、経済を追求する社会が何に重きをおいて、その流れを導くのか。街々や国ごとにも異なるでしょうし、その各国が関わる世界的社会でもその巡りはそのそれぞれの選択により測ることができますね。
お金は天下の回りものもの
そういうのであれば、
幸せも天下の回りものもの
と言えるかもしれません。
あなたが、お金に目もくれず、目の前の人に与えた幸せは、巡り巡って、あなたに幸せをもたらすことでしょう。
お金を回すことのみに執着した経済活動ではなく、幸せを回すことに執着した経済活動が取れれば、
より豊かな社会経済の発展に巡り得るのかもしれないですね。
僕も少しでも幸せを与えられるようにがんばります!
一緒に頑張りましょう٩( ‘ω’ )و